遅刻せず学校に
着いたあたしは
『あれ…』
自分の
上靴がない事に気付き
慌てて辺りを見回す..
『…あ』
見つけた。
視線の先には
ゴミ箱に捨てられたあたしの上靴の姿。
こんな低レベル過ぎる
嫌がらせをする奴は遠藤しか居ない。
そう思いながら
あたしは、自分の上靴を
ゴミ箱から救出してやる。
可哀想に。
この上靴は何の罪もないのに
ゴミ箱から
拾い上げた上靴は何故か赤い液体が
ベッタリ着いていて。
まるで
血 みたいな
鮮やかな赤い液体。
『何だこれ…』
本当
嫌になっちゃうね
また幼稚な悪戯を
馬鹿じゃねぇの?
あたしは関係なく
赤い液体が着いた
上靴を履き直接自分の教室へ..


