『うわぁぁっ!』
あれ?
叫び声を上げて
飛び起きたあたしは
慌てて周りを見回す。
『自分の部屋…』
じゃあ今見た光景は全て夢。
そりゃそうだ。
よくよく考えると
父親の体は昨日警察が持って..
まだ心臓はドキドキ鳴ってるってのに
何だ何だ夢落ちか。
『……。』
時計を見ると朝の7時過ぎ。
『よし…』
今日こそ学校へ行こう。
で、退学届を出す
友達なんて居ない
うざい物ばかりの
学校
あいつ等達とも今日でおさらば。
やっと解放される。
これからは
あたしの新しい人生が始まる..
そう思うと
『あヒヤ、あヒャヒャ…』
笑いが止まらない。
嬉しくて嬉しくって叫びたくなっちゃう。
『あはははは…』
父親の死
そりゃあ少しは悲しかったよ?
少しだけ。
母親に比べ少しは優しかったからさ。
父親がなんで死んだのか
夢で見た女の事とか。
気になる事は多々あるけど
まぁあくまで気になるだけ。
気になるだけ。
気になるだけ。
今のあたしには
邪魔者は居ない。


