あたしは


にっこり笑う結城から
無言で携帯を取り上げ



慌てて画面を確認する。



『……。』



添付ファイルは消え



携帯画面に表示されているのは
何故かあたしのブログ画面。



何で、何で開いてんだよ?



もしかして結城?



いいや


携帯を使い慣れている
あたしでも無理なのに



コイツには絶対無理



この短時間でブログに
アクセス出来る訳がない。



「…萌チャン?」



『結城サン何でこんな所に居るんですか?』



「あ、丁度萌チャンの家に行こうとしてた所で道に迷って困ってる所だったんだよ…」



なんでうちの家にこの新人刑事が?



まぁいいや。



それよりもっともっと
大事な事があるだろ?



『あたしも丁度警察に行こうと思ってて…結城サンどうしよう…お父サンが…』



「…え?」