あたしはお父サンの後姿に着いて歩く。
そんな中、あたしの中でお父サンに対しある1つの疑問が生まれる。
『……。』
もうすぐ7月なのに
今は真冬かよと言いたくなる様な
分厚い長祖を着ている父親。
ずっと半祖だったのに
帰ってから直ぐ着替えたのかな?
『あの、お父サ…』
呼ばれた父親は
突然立ち上まり
振り返るとあたしの頭を優しく撫でる。
「ご飯、まだだったろ?今日はお父サンが久しぶりに作ってやったからな」
『え…』
ご飯ってお父サンがあたしに?
嬉しいじゃないか…
「お父サンはキッチンに居るから… 先に手を洗っておいで」
『うん!』
あたしはウキウキ気分で
洗面所へ行き手を洗い…
駆け足でお父サンが居るキッチンへ向かう。


