ア ハ ハ



『え…?』






低いあの女の声が背後から聞こえた



そんな気がしたけど



『……。』



あたしは無視して家に入る事にした。



「おかえり萌」



ドアを開けると



優しい笑顔の父親が
玄関に立っていて..



『た、だいま…お父サン』



び… びっくりしたぁ



「遅かったな。お前を待ってたんだぞ…早く入りなさい」



お父サンってば


あたしが帰るまでずっと
玄関で待ってたのかな?



『う、うん…』