駐車場から離れた俺は
途中で公園を見つけベンチに腰を下ろす。



『……。』



写真の撮影日付は
優衣から連絡が来なくなった日の前日。



その日俺はバンドの練習をしていて



優衣は優衣で友達と出かけてて
俺等は1日電話すらしなかった。



あの日バンド練習なんか行かず
優衣と一緒に居れば…



あの時、あの時と
後悔が押し寄せる



『…優衣』



自分の女のこんな写真見たくない



俺のせいで優衣が…
見ていると胸が痛くなる。



『……。』



ポケットからライターを出した俺は



その場でネガと写真に火をつけて
燃え尽きるまでずっと眺めていた








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何時間、ここに居たかなんて覚えてない



明るかった空も
更に薄暗くなっていて…