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クリスマスまで後1週間…



優衣は相変わらず



誰とも会おうとせず
部屋にこもりっきり。



卒業前の大事な時期だけど
俺は学校にも行かず



ベッドの上で横になり



優衣に買ったプレゼント
指輪の箱をボーッと眺めていた。



『はあ… 』



視線を天井に移す



その時


机の上に置いていた
携帯が鈍く振動した



" 着信 非通知 "



『はい』



電話越しから聞こえる
賑やかな雑音と笑い声



「なあ、優衣ちゃんのレイプ写真いくらで買う?」



電話越しの男は
確にそう言った



『は?何言って… 』



「ははっ!小上だっけ?お前馬鹿じゃね~のぉ?」



『お… 』



男はケラケラ笑い一方的に電話を切った。



『待…』



イタ電?
こんな事しやがって一体誰が…



電話を切られた直後
えみの顔が浮かんだ



何だか嫌な予感がする…



俺は慌てて
えみと会ったあの店に向かった。