シャワーを浴びて用意を済ませた俺は
" 仕事行って来る "
そうミユにメモを残しそのまま家を出た
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「シキ~昨日居なかったから寂しかったんだお?」
『ごめんな美紀』
今日も長い長い夜が始まる…
俺であって俺じゃない
偽物の俺が動き出す。
シンヤ…じゃなくハルサンの予想通り
昨夜の出来事を境に月は店へ来なくなり
俺への嫌がらせはピタリと無くなった。
「ん…今日会えたから許してあげる♪」
月が居なくなった今
優斗への嫌がらせが止まった半面
月に着いていた従業員達の間では
" ハルサンに気に入られて調子に乗ってる "
" No.入り出来たのも小細工して自分の力じゃない "
" 顔だけホスト "
俺に対し影口が多くなっていた
そんな中俺は
影口や悪口を気にする事なく
お客サンと話し
ただひたすら仕事を続けた


