俺が唯一愛した女



「俺の目に狂いはない!」



『シンヤサ…』



「優斗!…俺、まだまだ行けるよな?」



『…は?』



「なぁ、行けるよな?」



『何が行ける…』



「行けるよな!?」



『はいはい…』



酔った相手に話が全くかみ合わず..
俺はただただ苦笑するしかない。



そんな時



「ただいまぁ…」



帰って来たのだろう



玄関からミユの声が聞こえた



「ただいまぁ?…いやぁ優斗~お前女と一緒に暮らしてたの?そっか。そんな相手が居たのか…」



- ガチャ -



『ミユ暫く帰らないんじゃ無かったのか!?』



「あ、もうバレたから… あれ?誰が来て…」



「おかえりなさいミユチャンお邪魔してま~す♪」



「あ、確か優斗のお店の…」



「No.1のハルです」



そう言ってミユに対し
にっと笑うシンヤサン



『仕事外は本名じゃなかったのかよ…』



「優斗ー?何か言った?」



『いや、別に…』