俺が唯一愛した女



怒りの余り他の奴と違う
オーラを漂わせるシンヤサン…



月が怯えるのも解る



そんな


シンヤサンを見ていると普通の人とは違う
俺でもそう感じたしそう思った。



無言で頭を下げ
慌ててマンションから出て行く月。



「辞めたな」



『え…』



「アイツ明日から店来ねえわ」



『……。』



先程のオーラは消えて
にっと笑うシンヤサン



『…何で俺ん家に、月が来てるって解った?』



「んー何となく?」



『何となく…』



「男の感だよ男の感♪」



『……。』



後から聖夜サンに聞いた話



シンヤサンは嫌がらせの事
薄々気付いていたらしく…



あの日



" 今のお前は営業の邪魔だ "



シンヤサンに言われ俺が帰った後..



月が気失ってる間



月と一緒になって俺へ嫌がらせしてた奴等に
全部自白させたらしい…



シンヤサンが俺の家に来てくれた理由は



聖夜サンいわく



" 月の性格考えると絶対仕返しに行くに決まってんだろ~? "



との事だった。