俺が唯一愛した女



「お邪魔しまーす」



色々考え過ぎて頭が痛い。



優衣も同じ… 俺の家に遊びに来る他の女友達と同じ、何深く考えてんの考え過ぎなんだよ俺。



もうどうでもいいわ。



俺のテンションが下がるのとは対照的に逆に優衣は上機嫌の様子…



『どうぞ』



「男の部屋にしては綺麗… 何にもないだけ?」



『うるせえよ!!』



優衣は部屋を見回し
ベッドに腰を下ろす



優衣の言う通り俺の部屋は何もない



あると言っても



日常生活に必要な必要最低限の物とCDや雑誌・音楽関係の器材やお気に入りのギター位。



俺はベッドから離れた床に腰を降ろす。



「優衣ってギター弾けるの?」



『まあな』



「凄いじゃん!何か弾いてみて!!」



『今度な』



「聞きたかったのに…」



優衣は肩を落として
しょんぼりしている



『気が向いたら今度弾いてやっから』



「……。」