無言の俺にミユは話しを続ける..
「優斗の家に住ませて貰う様になった理由… ストーカーに合ってるって話し、本当は嘘なの」
『…は?』
「1人暮らしだって話も嘘。お姉チャンとあきチャン、3人で住んでた。お姉チャンが死んで、今はあきチャンと2人。けどあきチャンが事故に合って…」
『……。』
ミユの話によると
彰人は工場現場で働いていたらしく
他の作業員が
彰人が下に居る事に気付かず手を滑らせ
太い鉄のパイプの束を倒してしまったらしい
「突然の事で頭の中が真っ白になった。あきチャンの意識が戻らなくて…植物人間状態で。お姉チャンの次はあきチャンも居なくなるんじゃないかって思うと、マンションに居るのが耐えられなかった」
『それで俺の所に来たんだな』
「ずっと騙してて本当にごめんなさい…」
ミユの謝りに対して
優斗は何も言わず
ベンチから立ち上がる
『で、彰人サンの様態は?』
「そ、それがね、昨夜やっと意識が戻った!けど…」
『けど?』
「あきチャン頭を強く打ったショックで記憶に障害が残ってるって…」


