ミユのお姉サンと彰人が夫婦?
「だからあたしは、あきチャンにとって義理の妹。だけど… あきチャンがお姉チャンと出会う前からあたしは、あきチャンの事が大好きだった」
『……。』
「こんなに好きなのに、あきチャンと出会ったのはお姉チャンよりあたしが先なのに…あきチャンはお姉チャンを好きになった」
ミユに対して何を言っていいのか解らず
俺は微かに震える相手の手を見つめる。
「幸せそうな2人を見て…あきチャンの隣で笑っているのが何であたしじゃないの?って、そりゃあお姉チャンを恨んだ事もあった。そんな時お姉チャンに病気が発覚して…」
" アルツハイマー "
ミユが言う病気とは
彰人が
俺に話してくれた病気の事だろう
「お姉チャンね、あたしの事や…あきチャンの事、何もかも忘れて亡くなったの。お姉チャンが亡くなってもずっと思い続けるあきチャンを見てると…人間いずれど別れる時が来るのに辛い思いまでして…あたしは一途に人を愛さない、恋なんてしない。自分の中でそう思ってた」


