俺が唯一愛した女



「え、あ…優斗君の意地悪//」



俺の言う話しの意味に気付いた優衣は、真っ赤になり俺の胸板を両手で叩く。



『冗談ですよ冗談、汚い部屋で良けりゃどうぞ。あ、後… 俺の事は優斗でいいから』



「泊まっていいの?やったー♪… え、何で呼び捨てで良いの?」



『君付けされると何か気持ち悪い』



「優斗君、酷い…!!」



『だから呼び捨てでいいって』



「あ…間違えた!」



優衣は慌てて自分の両手を口に当て、お腹を抱えて笑い出す。



『自分で間違えといてお前笑い過ぎ…』



「あはは♪でも優斗ありがとうね。良かったぁ… これで今日一日寂しくないっ♪」



『親は共働き?』



「そうなの…」



この時の俺は " 優衣に異性として見られていない " そう思うとやたらテンションが下がった。



つくづく思う
他人の気持ちほど解らない物はない。



心の中で何を考えて
何を思っているのか



男の俺の視点から見て女心は… 女の考え方なんて男の俺には全く解らない。



女は女でも考えは本当に人それぞれだし全員一致で同じではないし… 解らない。