俺に対して月サンの嫌がらせは酷くなる一方。
嫌がらせをしてんのは
月サンだけじゃなくて
仲の良い従業員に聞いた話だと
俺の事を気にくわない
従業員の一部も一緒に動いてるらしい。
『暇な奴等…』
来るなり俺のタイムカードに
ガムが付いていて思わずため息が出る。
ガムの1つや2つ対した事じゃない…
そう思いながら俺は自分のロッカーを開ける
『……。』
ロッカーに入っていたのは
ビニール袋に入った何か。
俺は強い異臭に鼻を押さえて
中身を確認する。
『……。』
赤い色の液体に包まれたそれは
体が切断された数匹の鳩の死骸
『何だよこれ…』
バラバラに切断された
鳩の死体と異臭に俺は
気持ち悪い
トイレへ駆け込み嘔吐する。
『これは流石にキツいって…』
俺に嫌がらせする為に
命のある物をわざわざ
殺したってのか?
『頭イカれてるだろ…』
今までの怒りの感情を
押さえていた頭の線が
大きな音を立てて1本切れた様な気がした。


