俺が唯一愛した女



『櫻井って?』



ミユと親父が知り合いって事自体
俺には驚きだけど櫻井って誰だよ



動揺するミユを見てますます気になる…



「あ、あたしの知り合いもここに入院してて!じゃあ先生あたしはこれで…失礼します。じゃあ、また来るね優斗」



ミユは逃げるかの様に病室から出て行った。



『意味解ら…「……。」



『…何だよ』



無言で俺を見る親父



ミユが帰ったから…
そう言えば親父と看護士だけだった



「別に…お前ホストやってるそうだな」



『それが何だよ?俺の顔に泥を塗る気か、辞めろって言いたいのか?』



" 俺の顔に泥を塗る気か "



ある意味俺に対する親父の口癖



「… ちゃんと食ってんのか?」



『え?』



「酒ばっか飲んで飯食ってないんじゃないだろうな」



『た、食べてるけど…』



親父の口から出た意外な言葉に俺は
驚きを隠せず思わずカタコトになる。