俺が唯一愛した女



" 今だけでもいい優衣を抱き締めたい "



その思いから俺は



優衣の部屋に足を踏み入れようとする



「入っちゃ駄目!」



声を荒げる優衣に俺の体は硬直する



『優衣…?』



「こっちはまだ優斗が来る所じゃない、だから絶対に来ちゃ駄目…」


『……。』



「優斗は生きて… 生きるの!…あたしの分まで沢山沢山生きて幸せになるの!!」



目に涙を浮かべる優衣。



『……。』



「…優斗、貴方に出会って良かった。貴方に出会えて本当に良かった」



『俺も、お前に出会って…お前に出会えて本当に良かったと思ってる』



「ゆう…」



『優衣、愛してる』



これからもこの先もお前を忘れない



なんたってお前は



" 俺が唯一愛した女 "



..なんだから。



俺はもう抱き締める事も
涙を拭ってやる事すら出来ない



俺がそっちへ行くまで
寂しい思いさせるけど



もう少し待っててくれな
もしくは早く生まれ変わって来い



もし


お前が生まれ変わったら
必ずお前を見つけ出して



俺の女にしてやる。



覚えとけよ?
今度こそ絶対に離れねえから