俺が唯一愛した女



『……。』



「あたしは新しい自分に生まれ変わったの。面白いわよね~あんなに長く居た月さえ、私だって気付いてないし…今日はシキにプレゼントがあって♪」



『プレゼント?』



にっこりと微笑んだ女は
俺の手に何かを握らせる。



『… 鍵?』



梓が俺の手に握らせたのは何処かの鍵。



「月の家の鍵よ…シキにあげる」



月サンの家?
何でそんなモンを俺に渡す?



『… どういうつもりだ?』



「別に、私が持ってても必要ないし…けど、正義感の強いシキなら必要かなと思って」



「ミユって子、シキの女なんでしょ?」



『違う…って、何でミユの事をお前が知って…「言ったでしょ?月は、私の事を梓だって気付いてないって」



『……。』



「月と私の関係は初めましての関係なの。だから何でも教えてくれる… 同じ店のムカつくホスト君の事も…ね」



『ムカつくホスト…』



「同じ店で敵対してるホストって言ったら…どう考えてもシキじゃん?で、月いわくホストの女の名前がミユ…ってちょっとシキ!?」



嫌な予感がする



「…どこ行くの!?」



気が付いた時には梓をテーブルに残し



俺はそのまま
店を出ていた