俺が唯一愛した女



「このマンションって優斗のお父サンのマンションなんだよね」



『そうだけど?』



「バイトして働いてちゃんと家賃だって払う!だから、あたしもこのマンションに住ませ…」



『部屋によって違うけどここの家賃は平均10万ちょい…払えんの?』



「10万って確かに綺麗なマンションだけど…優斗そんな大金払ってここに住んでるの!?」



『まぁな。そりゃあガキの頃は働けねえしタダで住んでたけど…今は働いてるから十分払えるし。それに…』



「それに?」



『親父に頼ってばっかはごめんだ』



何も言わず立ちすくみ黙り込むミユ。



『… 何でこのマンションに?俺から離れたくないとか?なに、もしかして俺の事好きになった?』



俺はミユに対して淡々と質問する



「バカな事言わないで、あたしが優斗を好き?前にも言ったでしょ、一途に想い続ける恋愛なんて無駄!興味ないから!」



ここまで恋愛嫌いの女
俺の周りでは珍しいな



そんな事を考えながら
話しを続けるミユの話を聞く。