『なっ…//』
覗き込まれ反射的に顔を反らした俺を見た優衣はにっこりと微笑む。
この時
俺は優衣の微笑んだ
笑顔を見て自覚した
「… 優斗君?」
俺、優衣が好きなんだ。
優衣と居ると心が休まる
優衣と居ると心が温まる
『何?』
女に対して初めて感じる感情に戸惑いを隠しきれず、俺の笑顔は思わず苦笑いになる。
「それよりあたし、優斗君に用があってずっと待ってたんだよ!」
そう言いながら優衣は俺に紙袋を手渡す。
『何これ?』
「いいから開けてみて!」
『……。』
紙袋の中身は
タッパに入った手料理らしき物
「優斗君一人暮らしって言ってたから差し入れ♪」
『美味そ…ありがとう!』
" 面倒臭い "を理由に毎日コンビニで済ませるし、手料理を食べるのは久々。
「優斗君服濡れてるみたいだけど…もしかして雨降ってる?」
俺の濡れた服を見て
優衣は首を傾げる。


