俺が唯一愛した女



なんたかんだでオープンラストまで
ずっと忙しく走り続けた俺は体力的にくたくた。



色んなテーブルを回ってるうちに



友梨サンはいつの間にか帰っていて..



結局まともに
話せなかった



俺は閉店後のテーブルに座り
友梨サンの名刺を見つめる。



「シキお疲れ♪」



『ハルサンお疲…』



「今日は一段と賑わってたな~俺、最近真剣に睡眠不足で…頭ガンガンするし」



頭痛薬を片手に持ち俺の隣に座る優斗サン



「そういえば本名みんなにバレたみたいだな」



『まぁ…』



「まー大丈夫だろ♪あ、明日は俺と聖夜は同業周り行って来るからお前が仕切って店回せよ。よろしくな」



『解った』



「あ~シキ、頭痛限界!ミネ持って来いミネ!」



ミネとはミネラルウォーターの事で
俺はそれを貰いハルサンに投げ渡す



「サンキュー♪」



『薬飲んだら早く帰って休めばいいのに…』



「そう言うお前もたまには早く帰れよシキ」



『解ってるって…』