俺が唯一愛した女



『何にしま…』



「ドン・ペリニョンピンクをお願い」



『解りました』



" ピンドン入りました~ "



賑わう店内の中で



友梨サンが注文をした
ピンドンが運ばれる。



「ネクターも貰える?」



『はい』



ネクターはシャンパンと割って飲む飲み物で…
ネクターを入れて飲むとシャンパンが飲みやすい。



友梨サンみたいに
そう言って頼む客も多々居る..



「ほら、シキも一緒に飲みましょ?」



『じゃあ、頂きま…』



友梨サンに進められたピンドンを飲もうと


手を伸ばした瞬間



" シキサン "



小さな声で


従業員に呼ばれ俺は手を止める



『ん?』



「亜美様からシキサンへドンペリ白入りました」



『解った…』



「後、薫サンと瞳チャン、結花チャン、楓サンがご来店しています」



『了解』



今日も夜が長くなりそうだな..



でもそれは俺自身の
売り上げに繋がるしとても嬉しい事で



けど面倒臭い様な正直複雑な気分。