俺が唯一愛した女



何してんの俺?



「優斗どうかした?」



自分の無意識な行動に思わず赤くなる。



『いや、別に…』



「あ、優斗…あたし何かご飯作るね」



『いや、悪いけど俺そろそろ出かけねえと…夜仕事もあるし。鍵渡しとくからポストにでも入れといて』



「え、優斗…」



俺はミユに予備鍵を渡して
そのまま家を後にした。



出かける所..
俺は久々に琢磨サンの店に行った。



「いらっし…お、優斗!いつ来るのかって…待ってたぞ!」



嬉しそうに迎えてくれる琢磨サン



『久しぶり琢磨サン。仕事で時間感覚が狂ってなかなか…』



最近全然顔出してねぇし
今日は何故か琢磨サンに会いたくなった。



「て、事は…仕事頑張ってるんだな♪」



『まぁ…』



「シンヤからお前の話は聞いてるんだけどさ心配で…顔出せなくてもたまには連絡して来いよ」



シンヤ?



ああ、そうか
シンヤはハルサンの本名




仕事を始めてからハルサンって
いつも源氏名で呼んでるせいか



久々に聞く本名に違和感を感じる..