「ねぇ優斗…」
『何??』
抱き上げたミユをそっと
ソファーに座らせた俺は
ミユと同じ目線の高さに
しゃがんで向かい合う。
俺は真っ直ぐミユの目を見つめる
真っ赤になったミユは
下を向き目を反らす。
「……//」
この時ミユは
どんな気持ちで抱いてくれって
俺に言ったんだろうか。
下を向いたまま
目を瞑るミユの体は微かに震えていて
襲う訳ないのに
そんなミユを見ていると
思わず笑ってしまった。
「な、何よ…//」
更に真っ赤になってミユが目を開けた瞬間
何も言わずバスタオルをかけてやった。
『何ビビってんだよ、本当にヤるなら寝室連れて行くって…早く服着ろ、風邪ひくぞ』
「……。」
『何があったか知らないけど、自分の体は大事にし…「自分の体を大事にしろ?あたしの事、何にも知らない癖に…解った様な言い方しないで!」
シ-ンとした室内でミユの怒鳴り声が響く
「優斗は何も見えてない…ううん、見ようともしない」
『見ようとも…しない?』
ミユが俺に言いたい事
いまいち解らない。


