俺が唯一愛した女



「ねぇ、優斗どこに行くのよぉ~」



『ミユ、家はどこ?』



「知らなぁ~い♪」



『……。』



知らないって..


ミユはさっきからずっとこの調子。



「優斗ぉ頭クラクラする~」



『だから家どこ?』



「解らなぁい♪」



『はぁ…』



どうすっかな..



このまま


うろついていても
らちがあかねぇし



かと言って



変な考えがなくても
ラブホに入るのは流石に気が引ける。



『あ-… 』



「優斗~どうしたのぉ?」



もういいや


こんな所で女を1人に
する訳にはいかねえし



俺はミユを一緒に連れて
真っ直ぐ家へ帰る事に..



そう言えば



自分家に女を入れるのは
優衣以来になるんだな..



そんな事を思いつつ



俺はミユの手を引いて家の方面へ歩き出す。



「優斗どこ行くのぉ〜」



『…俺ん家』



「うわぁい♪優斗の家~」



はしゃぐミユの姿に頭をかかえる俺。



もう勘弁してくれよ..