俺が唯一愛した女



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「お-シキお疲れサン♪」



その日の夕方



俺はいつもの様にギリギリ出勤。



『お疲れハルサン、あれ?今日休みじゃ…』



「何かと忙しくてな-。あ、早速やけどお前指名の新規客が待ってんぞ」



『まじ?』



「とりあえず…用意して早く入れよ」



『わかった』



優斗サンと別れた後
俺はトイレへ行って簡単に髪型を直す。



- ガチャ -



トイレの入り口のドアが開く音
鏡越しに誰かが入って来るのが見えた。



『……。』



俺を睨みつけた月サンは
無言で俺の隣に立って髪を直し始める。



重い空気


月サンと2人のトイレ内は
気まずい雰囲気が漂う…



そんな中
先に口を開いたのは月サン。



「突然現れて簡単に俺の居場所を奪いやがって…うざいんだよお前!」



『……。』



「なぁ、俺を怒らせたらどうなるか思い知らせてやろうか?あ゙ぁ?」



月サンは勢いよく俺の胸ぐらを掴む。