俺が唯一愛した女



『そろそろ行くか…』



静かになった体育館。



卒業生が教室へ戻った後、俺も教室に戻る



- ガラッ -



「優斗!!」



「優斗君!!」



教室に入ると


俺の顔を見るなりクラスメイトから
一斉に名前を呼ばれ思わず黙り込む。



『……。』



「優斗~元気やった?今日でお別れやけどなぁ♪」



「ずっと休んで卒業式登校かよ!!」



「優斗~もう滅茶苦茶会いたかったんだからねぇ♪」



『あー、久しぶり…』



賑やかな教室。



そんな中勢いよく教室のドアが開いた..