「要くん」


要くんは、「ん?」と答えながら、私に手を差し出す。



私は要くんの手を握り、立ち上がった。




「要くんと見た、今日の桜…忘れないよ」




「僕も忘れませんよ」




要くんは少し頬を染めて言った。