ここは、桜がたくさん植えてある公園。 小高い丘の上にある、見晴らしのいい場所だ。 私が座っているベンチに、春くんも腰掛けた。 ベンチのすぐ上には桜の木が植えられていて、時折はらはらと花びらが舞い落ちる。 「…私、ずっと信じてた。春くんと会えるってこと…。」 「…桜。ごめんね。」 私が言うと、春くんは何故か少し寂しそうに笑った。 「ううん。春くんが会いに来てくれただけで、十分だよ…。」 あわてて言うと、春くんはほっとしたように優しく笑った。