春くんと私と悠くんは、幼なじみだ。
…そして春くんは、去年、亡くなった。
…治ることのない、病気だった。
それでも、春くんはずっと笑っていた。
辛さも悲しさも見せない、本当に春のような人だった。
私は春くんが大好きだった。
私は春くんの、彼女だった。
春くんが亡くなってからは辛くて哀しくて、毎日泣いて。
悠くんはそんな私を見て、
「好きな人が泣いて哀しむ姿、見たくない。俺が春の代わりになるから…。」
…そう言ってくれた。
だけど、私は泣き続けた。
春くんが忘れられないと言う私に、それでもなお、ずっとそばにいてくれた。
忘れろと言うわけでもなく、諭すでもなく、同情するわけでもなく…
ただ、静かにそばにいてくれた。

