*Rento*side







俺は、西条蓮斗。




1年、占い部所属。




馬鹿で、体力と反射神経と行動力が取り柄。




そんな俺には……ハッキリ言って、好きなヤツが……いる、と思う。




でも、その道のりは遠く険しく、前途多難である……。




―― ガラガラッ




今日も気合を入れて、部室に入る。




「……あれ? 凜子だけ?」




「あ、蓮斗くん! 雪ちゃんは生徒会の書記……だっけ。あと、ライチちゃんは風邪をこじらせたって。」




そう言えばライチ……雨にあたって「天よ!」とか叫んでたな……。




「へ~……そうなのか……。」




……冷静に考えてみたら……俺、今日は凜子と2人きりじゃねぇかよ!!




カーッと顔が赤く染まるのを感じる。