雪ちゃんは、怪しく笑った。




「じゃあ、部員を集めるよ。」




「え? うっ、うんっ!」




これが、占い部の始まり。




最低、5人は部員が必要。




でも、部員はすぐに集まった。




頭脳明晰な雪ちゃんに、本当に感謝したい……。




「明日から、活動だねっ!」




「あー……明日、サボっていい?」




「だっ、ダメに決まってんじゃん!」




雪ちゃんは、面倒臭そうにあくびをした。




「だって、部長は凜子だし……私、居なくてもいいでしょ。」




そう言って去る、冷たい背中……。




「そんなっ! ゆ、雪ちゃぁぁんっ!」














〝魔術師〟 正位置

     『物事の始まり』