私がそう言うと、雪ちゃんがボソッと呟いた。




「50点以下のニオイが、プンプンしてた気がする。」




それは、失礼な気がするけど……。




私たちの言葉に、蓮斗くんは苦笑した。




「2人とも、アバウトだな……。」




た、確かに……そうかもしれないけどさ……。




「ま、2人らしくて、いいんじゃねぇの?」




そう言うライチちゃんは、ボールを人差し指の上で、クルクルと回してる。




な、なんて器用な……。




って、そんな事より、考えなきゃ……。




「恐い人だった気がするなぁ……。あれ? 面白い人かも……。」




私は、うんうん唸って、考える。




「……無愛想。」




「「お前が言うか。」」




蓮斗くんとライチちゃんの声がハモる。