「うん。みんな、お腹壊したらしいです……。」




……は?




私は思わず、眉を寄せた。




部員全員がお腹壊す?




少人数だっけ、科学部……。




「何人?」




私が聞くと、田中先輩は笑顔で答えた。




「6人だよ! ……でも、それがどうかしたんですか?」




この、わんころの言葉に、




全員仮病じゃないの? ……と、思ったのは、きっと私だけじゃない。




「まあ、いい……。」




ライチは、気を取り直したようにそう言って、田中先輩を見た。




「おい、健太。自分の事を『ジョセフィーヌ』とか言いやがる女、ここに居るだろ?」




ライチの目が、鋭い。




まるで、コンビニの前に居るヤンキーか何かだ。