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*次の日*




「また来たぞ~!」




聞き覚えのある声に、2人が振り返った。




「ライチ。」




雪のその言葉に、少し体が強張る。




遅れて、俺が振り返ると……




「よっ、蓮斗!」




俺は、固まった。




「えっ……はぁ!? す、スカート!?」




俺がそう言うと、ライチが「ははっ!」と笑い声をあげた。




……あのー……そっち系とかじゃあ、ないだろうな?




そこで、俺は女子たちのあの噂を思い出した。




『女子なのに』って、言ってる女子たち――……。




「ご、ごめんね……初対面の人には、自分が女だって事を隠すんだ、ライチちゃん……。」




そーゆーことか……。




俺は、精神的に疲れて、ため息を吐いた――……。














〝皇帝〟 正位置

     『男性的』