その手にあるのは……袋?




「凜子、これプレゼントな。」




ライチが、そう言って袋を凜子に渡した。




「え? なぁに? なんだろな~?」




楽しそうに、凜子は袋を開けた。




その瞬間、凜子の目が見開いた。




「りっ……リンゴォォォォ!!」




凜子は、目をキラキラと輝かせてリンゴを取り出した。




そんな凜子に、雪が呆れたような顔をする。




「……凜子。本当に、リンゴが好きだよね。」




「うん! だぁーいすきっ!」




だろーな……。




雪が、凜子から目線を外し、ライチを見て口を開いた。




「ライチ。何で今まで、幽霊になってた。」




幽霊って……。