あの日から数日たった日。 また雨で、良い事なんて1つも起きやしない。 そんなの、当たり前の事だけどな……。 教室を通り過ぎた時、俺の耳に喋り声が聞こえた。 ……誰だ? 何気なく、立ち止った。 「今日、雨だねぇ。」 聞き覚えのある声……。 「……じめじめ。」 淡々と言う、冷たさを感じる声。 もしかして、あいつら――……? 何故か、ここから動こうとは思わなかった。 「雨、凜子好きだよね。」 「ん? うん。」 その言葉に、顔をしかめる。