雪ちゃんの説明に、蓮斗くんは目を丸くして口をあんぐりと開けた。




そんな蓮斗くんの反応を見て、私は慌てて訂正を入れた。




「ち、違う! 数学と理科は100点です!」




その言葉に、蓮斗くんはハッとしたように私を見る。




「お前かっ! 理科と数学の平均点を上げてるのは!」




「他の教科は下げてるけど」




雪ちゃぁん……それ、いらない説明だよ…?




落ち込む私。




蓮斗くんは気を取り直したように私たちを見た。




「で、何やってんだ?」




私は目を泳がせる。




「うぅ、それは……べ、勉強を教えてもらっておりやす、旦那」




私がそう言うと、蓮斗くんは困ったように頬を引きつらせた。




「……そういう反応を待ってたワケじゃないぞ、凜子」