「大丈夫だって! ……それより、前から思ってたんだけどさぁ」




「……なんや」




冬馬くんに、私は笑顔を向けて言った。




「金髪も好きだけど、黒い髪の冬馬くんも……ちょっと見てみたいかも!」




顔を赤くする冬馬くんを見て、ライチちゃんと雪ちゃんがニヤニヤと笑う。




「へぇ、これは意外だなぁ……おい、ライオン。顔赤いぞ~?」




「ふぅん……馬鹿凜子をねぇ……」




私はその言葉に頬を膨らませた。




「馬鹿凜子じゃないもん。リンゴ馬鹿だもん!」




「……ホント、馬鹿」




私の言葉に、雪ちゃんは溜息を吐いた。














〝運命の輪〟 逆位置

     『不運』