私がへこんでると、蓮斗くんが言った。




「い、今しりとりしてたんだ!」




「えっ!? いいなぁー!!」




私はそう言って目を輝かせた。




しりとりかぁ……楽しそう!




「……ちゃんと部活してなかった……って意味だけど? 凜子」




雪ちゃんが目を輝かせる私を見て、呆れたように言う。




私は雪ちゃんの背中をバシバシと叩く。




「どーでもいいのっ! ね、私もしりとりに混ぜて?」




私がそう言うと蓮斗くんが笑う。




「そう言うと思った! じゃあ、しりとりの『り』からな! まず凜子から」




私はその言葉にニッコリと満面の笑顔を見せて言った。




「リンゴ!!」




そう言うと、みんな「やっぱり……」と言う顔をした。