「奴も男だよ。お前に見せてたのはどうい部分だか知らないけど、実際はそういう普通の不倫するような男だったってことさ。逆に納得したか? その冷たい態度の意味が理解できて」
「そんなはずない」
そうとしか答えられない。
「若い世話してくれる女が好いてくれるんなら、結婚してもいいと思ったんじゃねえかな。助手も結婚してるし」
「意味わかんないよぉ……」
伸が嘘を言っているはずもなく、失望と不安で言葉が乱れた。
「問いただしても言わねえと思うよ。俺さっき聞いたから」
「え゛!?」
人の居ぬ間になんてことをしてくれたんだ!
「助手の方はべらべら吐くけどね。まあ、社会的立場もあるし、離婚で慰謝料払うのも面倒だからな。場合によってはお前も俺んち来てるからそこ責められるかもしれないし。まあ俺とは何もないけど。他も何もないんだろ?」
「そっ、そんっ……」
動揺しすぎて言葉にならなかった。
「え? お前、浮気してんのかよ?」
伸の表情が一気に冷たくなる。
「うっ、浮気とか、そんなんじゃない!」
「じゃ何? ……豊さん? 違うよな?」
鋭い視線でどんどん詰め寄ってくる。
「ちっ、違う違う! 浮気とかじゃない!」
「相手が豊さんなのかって聞いてんだよ」
伸は笑わずに、射抜くほどに見つめてくる。
綾乃はすぐに観念した。
「キスしただけ」
「今!?」
そんな驚かなくったって……。
「さっき……」
「馬鹿かお前……」
伸の冷たい視線で一気に現実を見るはめになる。
「そんなだって、私がしたいって言ったんじゃない!」
「ああ、分かるけどよ。やさしくされてコロッといったんだろ。けどさすがに最後まではしなかったんだな」
「しないよ、さすがに否定します」
「えっ、誘われた?」
「いや、誘われてもないけど」
「そりゃそうだな、俺の知り合いと知ってて。しかし、知り合いと知りながら……」
伸は一人ぶつぶつ言ったが、すぐ気を取り直すと、
「離婚しろ」
「そんなはずない」
そうとしか答えられない。
「若い世話してくれる女が好いてくれるんなら、結婚してもいいと思ったんじゃねえかな。助手も結婚してるし」
「意味わかんないよぉ……」
伸が嘘を言っているはずもなく、失望と不安で言葉が乱れた。
「問いただしても言わねえと思うよ。俺さっき聞いたから」
「え゛!?」
人の居ぬ間になんてことをしてくれたんだ!
「助手の方はべらべら吐くけどね。まあ、社会的立場もあるし、離婚で慰謝料払うのも面倒だからな。場合によってはお前も俺んち来てるからそこ責められるかもしれないし。まあ俺とは何もないけど。他も何もないんだろ?」
「そっ、そんっ……」
動揺しすぎて言葉にならなかった。
「え? お前、浮気してんのかよ?」
伸の表情が一気に冷たくなる。
「うっ、浮気とか、そんなんじゃない!」
「じゃ何? ……豊さん? 違うよな?」
鋭い視線でどんどん詰め寄ってくる。
「ちっ、違う違う! 浮気とかじゃない!」
「相手が豊さんなのかって聞いてんだよ」
伸は笑わずに、射抜くほどに見つめてくる。
綾乃はすぐに観念した。
「キスしただけ」
「今!?」
そんな驚かなくったって……。
「さっき……」
「馬鹿かお前……」
伸の冷たい視線で一気に現実を見るはめになる。
「そんなだって、私がしたいって言ったんじゃない!」
「ああ、分かるけどよ。やさしくされてコロッといったんだろ。けどさすがに最後まではしなかったんだな」
「しないよ、さすがに否定します」
「えっ、誘われた?」
「いや、誘われてもないけど」
「そりゃそうだな、俺の知り合いと知ってて。しかし、知り合いと知りながら……」
伸は一人ぶつぶつ言ったが、すぐ気を取り直すと、
「離婚しろ」

