だって、誰かが茶神のために祈らなければ。 誰かが彼を真っ黒な世界から救い出してあげなければ。 そうしなければ、茶神はずっと冷たい世界で蹲ってしまう。 抜け出すことも知らず、ずっと。 そんなことは避けたい。 ただ、普通の日々を過ごす。 平凡でいいではないか。 だって、茶神に罪はない。 救われる資格を彼は持っているのだから。 茶神はマリーの手に触れて、笑った。