「でも私、アニメ好きかもしれないよ?? おたくかもしれないよ??」 「真里はなんとなく違う気がしたの。 女の感よ!!」 「さすが奈美!!」 「えっへん!!」 「「アハハハハハ」」 そんな他愛もない会話をしているうちに、 太陽はゆっくり落ちていく。 「あ、真里見て!!」 奈美の指差す方向をたどる。 そこには、山の上の大きな夕日が、 空をオレンジ色に染めながら沈んでいっている。 「絵を見てるみたい」 「でしょ?? 私が一番真里に見せたかったものはこれなんだ」