「ワンセルフに電話しても留守電だったから、住所の所に行ったのよ。」 俺の心を読み取ったように話し出した、この女。 「そしたら、そこはアパートの一室で。中から制服を着たあなたが出てくるんだもの。」 『それっていつの話?』 「今朝、よ。なんで家に居たくせに、電話に出ないの?」 『ワンセルフの番号、俺の携帯の番号だから。せっかくの休日に仕事の話は聞きたくない。』