あたしはベッドに座り
荘太は後ろから
あたしを抱きしめて
くれていた
両親は複雑な顔して
妹は爆泣きして
荘太は顔を背けていて
表情が分からなかった
玖母「大切な人が亡くなって辛いのは分かる…でもお願いだから命を軽んじないで…。」
玖父「その子のためにも生きろ。周りに心配かけるな」
お母さんの悲痛な願いと
お父さんの厳しい一言
荘「辛いなら…俺がいるから」
『ゴメン…なさ…ぃッ』
あたしは中学生に
上がって初めて両親の前で
声を上げ大泣きした。
ねぇ玲。
あなたはもうここに
いない…。
辛いし苦しいし
もう…どうしていいか
わからない。
だけど…あたし
生きるから
あなたに抱いたような
想いをまた
見つけるから。



