ブゥーッブゥーッブゥーッブゥーッ…
『もしもし。私は藤田玖実と言います』
玲母《こんにちは玲の母です》
『早速ですがあの話は本当なんですよね…』
玲母《はい。突然のことで私達もまだ混乱してます》
『本当…なん…だ…ッ』
玲のお母さんは
鼻声で必死に泣くのを
堪えてるのが
いやってほど伝わった。
玲母《ゴメンなさいね。こんなことお伝えして》
『いえ包み隠さずに教えて頂けて嬉しいです…ッあり…がと…ッ…ござ…ぃ…まッ…す…ヒック…ゥッ』
本当なんだと
自覚すればもう
涙がとまらないッ
玲母《息子のために泣いてくれてありがとう玖実ちゃん》
玲…ッ玲…ッ玲…ッ
いくら
心で叫んでも
声にだしても
もう玲には
届かない。