それは…
『雪…?』
そこから視線を外せずに私が呟いた言葉を聞き取った真奈ちゃんと祐ちゃんも、窓の外を見た。
いつから降り始めていたのか全然気付かなかったけど、外には、どんどん勢いを増して降り続いている雪。
お店の駐車場や前の道に雪が分厚く積もっている。
私はみんなに声を掛けた。
『ねぇ!雪合戦しない?』
「いいね〜♪真奈もやりたい!」
「あたしも〜!楽しそう!」
「俺も!行こうぜー!」
真奈ちゃんが高く手を上げたのを合図のように、みんなも手を上げて賛同してくれた。
残念ながら先生は用事があるから帰ることになったけど、私達は外に出て雪合戦をやることに。
「雪合戦なんて久しぶり〜!
こんなに積もるなんて思わなかった!」
『去年はあんまり積もらんかったもんね』
若葉ちゃんと喋りながら、コートを着て、マフラーを巻いて、手袋をつけて。
完全防備で雪合戦へ出陣。
『わぁ〜!結構積もってるじゃん!』
「まだちらちら降ってるね〜!」
外に出ると、一面真っ白。
