君へ、約束の歌を。<実話元>



横から話にのってきたのは、
祐ちゃんの隣に座ってる若葉ちゃん。

こういう話題は女の子の間では盛り上がるもので。



「うんうん、女の子〜って感じ♪」


「制服姿見てみたいよねっ」


『そう言ってもらえて嬉しい!
ありがと〜!
先生、他にみんな見て思ったことは?』


「…そうね〜愛璃とは全く正反対に、
祐は男の子っぽくなったね。
かっこよくなったっていうか」



先生の言葉に真奈ちゃんも大きく頷いて、じっと祐ちゃんを見つめた。



「うんうん!
今日最初会った時、びっくりしたもん!」


「マジで?やった!」



フザけてガッツポーズをしてみせる祐ちゃん。


…それからは若葉ちゃんの話をしたり、
真奈ちゃんの話をしたり。



一段落落ち着いて、デザートがテーブルに並べられたのを見届けて、
ふと先生が提案した。



「みんな、将来の夢ってある?」



将来の夢、かぁ…



「一人ずつ言ってみて」



自己紹介の時の順番で、思い思いの夢を口にする。