大げさに言えば、 祐ちゃんは、 私にとってヒーロー。 強くて、かっこよくて、 男らしい。 弱虫で、泣き虫な私を 守ってくれて。 ――…でも、違った。 違ったの。 頼ってばっかりの私は、 君の背中を見つめることが 多かったけど。 強さは、 脆さを隠すための “鎧”だったんだよね。 君が思ってたより、 私は弱くはなくて。 私が思ってたより、 君は強くなかった…