君へ、約束の歌を。<実話元>



…んー…

なんだか、頭が痛い。


目眩もする…



布団の上に寝転がって熱を計ってみた。



…pipipipi…



液晶に表示された数字を見つめる。



『うそぉ……』



37.4℃。微熱。


明日の朝には下がってるといいけど…


ぼんやり思いながら、ゆっくり目を閉じた。








…5月3日、朝。


ケータイのアラームで起きたけど…



『だめだ、だるいぃ〜…』



頭がぼんやりする。


こりゃ無理だ…


そう思って、祐ちゃんにメール送信。



【風邪ひーちゃったみたい…
ごめん、今日の部活は休むね】



祐ちゃんからの返事は、すぐに届いた。



【了解!お大事にね〜】



そのメールを確認すると、もう一度布団に潜って寝ることに。







…目が覚めたのは、お昼過ぎくらい。


陸部の練習はいつも2・3時間だから絶対もう終わってる。